食べ物が飲み込みにくい?飲み込む力を鍛える方法

運動

嚥下

私が食べ物を飲み込みにくいと感じるようになったのは、ここ1~2年です。

なんか喉に引っかかるような感じがするし、むせて咳き込むことが増えました。

「昔は、こんなことになったのに…」

一般的に飲み込むことが弱くなることを嚥下障害と言います。

これは、特別な人だけに起きるわけではありません。

50歳前後から飲み込む力が少しずつ弱くなるのでこの症状は誰にでも起きる可能性があります。

喉に食べ物を詰まらせることは、とても危険です。場合によっては、窒息したり、食べ物が肺に入り肺炎になることもあるからです。

食べ物が飲み込みにくくなるのはなぜか?

食べ物が飲み込みにくくなる理由もいろいろあります。

1、喉周りの筋力が衰えて動きが悪い
2、病気などにより物理的に喉の通りが悪い(食道ガン、喉頭ガン、風邪など)
3、自律神経の乱れ(ストレス、うつなど)
4、嚥下機能を制御する脳の働きのトラブル

私の亡父は80代になった時には嚥下機能が衰えていました。

飲み込みがよくなくて、むせることがよくありました。そのためか、かなりゆっくりと食事をしていました。

飲み込む力を鍛えるための方法

嚥下障害になることを防ぐためには、日頃から飲み込む力(筋力)をつけておくことが大事です。

飲み込む力を鍛えるための方法としては、

・腹式呼吸で深い呼吸をする
・嚥下体操をして口、喉、舌などを鍛える

以下は、嚥下体操の動画の例です。

また、嚥下体操だけでなく日頃から口を動かすこと、例えばおしゃべりをしたり、カラオケで歌うなどすると飲み込む力が衰えることの防止につながります。

飲み込む力を鍛える方法と直接関係はありませんが、口腔ケアをして口の中を健康にしておくことがとても大事です。

歯槽膿漏や虫歯などがあると、その細菌が肺に入って肺炎を起こすことがあるからです。

神経と嚥下機能

高齢者が嚥下障害を引き起こす原因は、喉や口周りなどの筋力の衰えの他に神経の働きが悪くなることによるものがあります。

高齢になると、脳の働きが落ちることで神経の働きが悪くなっていきます。

嚥下(飲み込み)は、三叉神経、舌下神経、迷走神経などの神経が連携して働くことで実現されます。

そのため、神経の働きがうまくいかないと、飲み込みが悪くなるのです。

ですので、脳の働きを衰えさせないことも嚥下機能の劣化を防ぐためには大事になります。

自分の飲み込み力をチェックする方法

「自分の嚥下機能はどれぐらいなのか?」

知りたいですよね。

嚥下機能の検査方法ですが、病院でやる検査は

・問診
・触診
・スクリーニング検査
・機器を使った検査

があります。

簡易的に自分でチェックをするなら、スクリーニング検査をやってみるといいでしょう。

詳細はこちらを見るとわかります。

摂食・嚥下障害とリハビリテーション

まとめ

飲み込む力が弱くなる嚥下障害は甘く見てはいけません。

高齢者で嚥下障害となり器官に食べ物が入って肺炎になる亡くなる人はかなりいます。

死因の三位が肺炎です。

死因

そして、このうちの誤嚥性肺炎となる人の割合はかなり高いようです(70%以上)。

逆に言えば、誤嚥性肺炎を防ぐことが肺炎で死ぬことを防げるということになります。

たぶん、今飲み込みがいい人は、飲み込みが悪くなるなんて思いも寄らないかもしれませんが、油断してはいけません。

今、嚥下機能の劣えを実感してない人も日頃から気を付けておくといいでしょうね(*^o^*)。