座らないで勉強すると脳が活性化
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「あなたは毎日どれぐらい座っていますか?」
以前にも記事に書いたように座らないで身体を動かすことが心と身体にはいいんです。
でも、これは大人に限ったことではなく子供でも同様です。
身体を動かしながら勉強をする
フィンランドのヘルシンキのある学校では、「動く国語」の授業が行われています。
18人の児童の大半がバランスボールに座りながら授業を受け英枡。
ドリルの問題を1つといたら教室の後ろに移動してカードを引き、書かれた指示通りの動きをします。
まるでゲームのような授業ですが、皆、真剣で騒いでいる子供はいません。
担任の先生は
「こまめに身体を動かすことで集中力や学習意欲が高まります。バランスボールに乗っていると体幹も鍛えられる」
と語っています。
フィンランドは教育水準が高いと言われます。
今、フィンランド政府は「スクールオンザムーブ(動く学校)」というプロジェクトを推進しています。
これは、WHOが提唱する「1日1~2時間の身体活動」を目標に掲げ授業でも身体を動かすことを取り入れているのです。
「動く国語」以外にも「動く算数」、「動く理科」など各科目で身体を動かすように工夫された授業が行われています。
身体を動かすと注意力や判断力が上がる
じっと座っているよりも身体を動かす方がいい。
身体を動かすことで、子供の注意力や判断力が上がります。
今後、学校教育がガラッと変わる可能性があります。
また、身体を動かすことは、脳の海馬の神経細胞を増やすことが動物実験で明らかになっています。
今、社会問題化している認知症ですが、身体を動かすことはこの予防にもつながると考えられます。
また、今、認知症になっている人でも認知症の改善や現状維持につながる可能性もあります。
身体を動かすことで記憶力もアップ
茨城県のある公民館。
元エアロビクスの日本代表が筑波大教授や日本エアロビクス連盟と考案した「スローエアロビック」が行われています。
この体操が行われているのは65歳以上の住民を対象に月2回行われている運動集会です。
「スローエアロビック」では音楽に合わせて参加者が両腕を大きく左右に振りながら、宙に指し出し自然に楽しみながら身体を伸ばすことができます。
参加者は
「きつくないから続けられる」
と話します。
この体操の特徴は脳科学と運動学の成果を取り入れています。
筑波大教授は様々な運動と脳活動の影響を研究し、その結果、
「脳のためにはヨガや太極拳程度の軽く楽しい運動がよい」
と語ります。
頑張らなきゃいけない。
こう思うと二の足を踏む人も多いでしょう。
しかし、負荷が軽くて楽しいなら続けられる人が増えます。またさらに一人ではなく大勢でやることで、楽しさも増します。
まとめ
今、日本のほとんどの学校の授業で子供は座っています。
しかし、いろいろな研究から座らずに身体を動かしながら勉強する方が、子供の集中力、判断力、記憶力が高まることが明らかになっています。
このような結果を踏まえて、学校の授業のやり方も変えていくべきではないでしょうか。
たぶん、このようなことを政治家や役人もすでに知っているはずです。
また、国民もこのようなことをテレビや新聞やインターネットなどより知る機会は増えています。
ですので、動きながら勉強するという授業に変えていくというコンセンサスは取れるかと思います。
今、AIの導入などがどんどん進み、人の働き方が大きく変わりつつあります。
次代を担う子供達はこの新しい時代に対応した学び方が必用です。
新しい時代には、創造性を高めて新しいものを生みだしていく力が必用です。
身体を動かしながら学ぶのはそのような人を育てるためのひとつの手段かと思います(*^o^*)。
参考:読売新聞
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