いくつになっても筋トレを習慣に!
目次
今、筋肉が私達の健康に占める重要性が大きいことがわかってきています。
筋肉の質と量がアップすることで
・健康寿命が延びる
・ガンを予防できる
・免疫力がアップする
などの効果が期待できます。
筋肉は何もしなければ減り続ける
昔、筋肉は転んでしまう時の防御として効果があると言われていました。
しかし、今はそうではありません。
健康にとってもっとも重要なポイントとなっているんです。
今、日本は高齢化が加速してそれに伴い100歳を超えるような長寿者が増えています(現在、100歳以上は7万人近く)。
そして現在、70歳の女性の平均寿命は90歳となっています。
誰もが100歳まで生きるような時代が見えてきています。
でも、いくら長生きをしても自分で自分のことができないのでは困りますよね。
特に大事なのが筋肉。
筋肉は何もしないと減っていきます。
特に全筋肉量の約40%を占める下肢は40代から年に約1%減り75歳ぐらいには20歳前後の筋肉量よりも30%も減ります。
筋肉の減少により
・基礎代謝が減り太りやすくなる
ということが起きます。
太ってしまうことで、脳疾患、心疾患、認知症などのリスクが高くなります。
そして、80代、90代では筋肉量の低下がさらに進み自分の身体さえささえられなくなります。
こうなると立ち座り、歩行などの移動が制限されてしまうために生活の質が著しく落ちます。
そのため、仕事などをリタイヤしたあとの人生を有意義に過ごすためには筋肉の質と量を十分に保つことがとても重要です。
筋肉はいくつになっても増える
「もう歳だから、筋肉なんて増えないよ」
もしこう思い込んでいるなら大間違いです。
筋肉はいくつになっても増やすことができるからです。
オーストラリアの研究結果では適切な負荷で運動をすると90代でも筋肉が12週間で174%増えたそうです。
年をとり筋肉量の低下が生じるのは細胞数が減るからですが、オーストラリアの研究では筋断面積が9%も増えたとのことです。
この結果からも、筋肉を増やすためのトレーニングをやるのに遅過ぎるということはないことがわかります。
どうやって筋肉を増やせばいいか?
元気であれば、筋トレを増やすためにジムに通ったり、自宅で筋トレにいそしむことができます。
しかし、歳をとることで、「膝が痛い」「腰が痛い」などの症状に悩む人もいます。
こういう人はどうすればいいでしょう。
方法としては無理をせずに生活の中でトレーニングをすることです。
例えば、歯磨きをしながら腰を落とすスクワットをする。
テレビを見ながら水が入ったペットボトルの上げ下げをする。
ベッドに仰向けになった足の上げ下げを行う。
普段の生活の中でじっと座りっぱなしにならずに、ちょこまかと動くことで死自然に筋肉を鍛えることができます。
筋肉の驚くべき働き
筋肉の基本的な働きは身体を支え動かすことです。
しかし、他にもあります。
最近、筋肉から分泌されるマイオカインという物質が見つかりました。
このマイオカインが今までに30種類以上見つかっています。
マイオカインは筋肉が動く時に分泌されて血液を通し全身に運ばれます。
マイオカインの一種である「イリシン」という物質は白色脂肪に働きかけ燃焼しやすい脂肪に変化させるという研究結果が2012年にアメリカで発表されています。
単に運動して筋力がアップし基礎代謝が増えるだけではなく、脂肪の質にも影響を与えるということで、アメリカでは大きな話題になりました。
その他にも運動で筋肉からSPARC(スパーク)という物質が分泌されることが、2012年に京都府立大が発見しています。
動物実験でこの物質は大腸ガンの予防に効果があるとことがわかっています。
今まで経験的に運動をすると大腸ガンになりにくいことがわかっていましたが、このようにそのメカニズムが解明することで、より説得力が増しました。
今はメカニズムの解明に至っていませんが、その他にもマイオカインの効果として
・乳ガン予防
・免疫力アップ
・血糖値減少
・骨を作る
・うつになりにくくなる
という可能性があるようです。
まとめ
筋肉を増やすことが健康寿命に直結する。
これを覚えておくといいでしょう。
会社を退職した、育児が終わった。だから、家でのんびりと食っちゃ寝生活。
これはかなりヤバイですw。
元気で質の高い生活を維持するためには、日々、筋肉を動かすことが大事です。
私は10年以上筋トレをしています。
家でもやっているし、週に一度ですがジムにも通っています。
歳と共に筋力はどうしても落ちてきますが同年代の普通の人よりは筋肉はあるでしょう。
ただ、筋トレを始めた時は、上記のように筋肉の重要性を理解していたわけではないです。
単に健康のためにトレーニングをしていただけですから。
ですが、昔から経験的に運動をしたほうが健康になれることは多くの人がわかっていたと思います。
今、科学が進みそのメカニズムが徐々に明らかになってきています。
将来、さらにすごい効果が発見されるかもしれません(*^o^*)。
参考:読売新聞
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