老いて一人暮らしになった時への対応
目次
今、一人暮らしをしている人が増えています。
平成22年の国勢調査結果(国勢調査は10年に1度)を見ると全世帯の1/3が一人暮らしとなっています。
もちろん、若い世代の一人暮らしもたくさんいますが、男性は20~24歳の一人暮らしの割合が最も多いのに対して、女英は80~84歳が最も多くなっています。
参考:人口等基本集計結果(平成23年10月公表)https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kihon1/pdf/gaiyou1.pdf
歳をとって一人暮らしになったらどうすればいいか?
一人暮らしになる可能性は誰にでもあります。
伴侶がいて子供がいたとしても、子供が独立し家を出て伴侶に先立たれれば一人暮らしとなります。
ただ、前述の調査結果のように男性よりも女性が一人暮らしになる可能性は大きいです。
では、一人になったらどうすればいいのでしょう?
・現実を受け入れて生かされていることに感謝する
・一人の時間を自分の自由時間だと前向きに受け入れる
・料理の基礎を学ぶ(特に男性)
・自分の生きがいを見つける
・付き合える友人知人を持つ
・ご近所やヘルパー等の助けを受ける
・etc
一人暮らしをしている人達の暮らし
一人暮らしをしている人達の暮らしは実際どのようなものなのでしょう。
その例がこちら。
千葉のNさん(85)
「今が一番幸せかも知れない」
千葉市に住むNさんは子供と夫に先立たれて一人暮らし。
病気で目が不自由になり手足も思うように動かない。裁縫や日本舞踊などの趣味、大好きな読書もできなくなった。
今はかろうじて見える右目の垂れ下がったまぶたを洗濯ばさみで挟んで持ち上げ、メガネをかけて拡大鏡をのぞきながら文字を書く。
毎月、所属する短歌誌に短歌と随筆を投稿するのが楽しみ。
ご近所やヘルパーの助けを受けながら暮らしているが幸せを感じている。
東京都のHさん(80)
「独り身の生活 生き生きと」
東京都のHさんは夫をなくして落ち込んでいたが、「私に自由な時間がプレゼントされた」と思えるようになった。
神奈川のHさん(95)
「波瀾万丈の人生 今は幸せ」
夫を亡くしたが子供達を頼らずに高齢者住宅で暮らすことを決め、「今、この穏やかな幸せの中にあることを感謝している」という。
千葉県のYさん(68)
「料理の基礎を妻から学ぶ」
定年退職後、時間に余裕ができたのと今後、妻に何かあっても困らないように食事の作り方を妻から教えてもらっている。
初めて炊いたご飯はべちゃべちゃで味噌汁は濃かった。
「食事の支度がこれほど大変なこととは知らなかった」という。
千葉県のSさん(85)
「亡き妻の料理特訓に感謝」
がんになり死期を悟った妻から料理を習った時のことを思い出し「一人暮らししていかねばならない私のために特訓してくれたことを感謝している」といいう。
いかがでしょうか?
これらに共通するのは、一人暮らしということを否定的に捉えずに受け入れて、できる範囲で充実した生活を営んでいることです。
もちろん、一人暮らしで病気だったり、歳をとると完璧なことはできないでしょう。
ですが、どんな状況でも前向きに捉えることで、クヨクヨせずに前を向いて生きていくことができるということです。
まとめ
「一人暮らしをすることなど考えたこともない」
このような人もいると思います。
しかし、現実を見ると確実に一人暮らしは増えています。
長生きすればするほど、一人暮らしになる可能性は大きいでしょう。
将来の備えとしては、
・一人でも生活していけるだけの経験を積んでおく
・一人暮らしでも孤立せずに人とのつながりを持つ
・生きがいややりがいを持つ
これらが大事になります。
また、一人暮らしをしたくない人は、家族との同居を考えたり、ホームに入ったり、友人知人と共に暮らすなど、将来のライフ設計を考えておくといいかもしれません。
個人的には、家族と同居が一番安心ではないかと思いますが、家族の間でも価値感や考え方の違いがありますから、お互いの距離感を考えながら一緒に住む必用があります。
また、他人と暮らす場合にはそれなりの規則などに縛られる面があります。これらを覚悟する必用があるでしょう。
で、結局「一人暮らしのほうが気ままでいい」ということになるかもしれませんw。
今、一人暮らしが増えてしまったのはこれが一番の要因かもしれません(*^o^*)。
参考:読売新聞
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